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この世で果たすと誓った
家から1人また1人と人が減って行く
いつの間にか私一人になった広い屋根の下
畳の部屋に踞り、まだ居て欲しかったのにとお香をたきしめる
何日かおきに沢山の花買ってきては飾る
美しいあなたが更に美しくなるようにと
あなたの好きな紫の花を飾る
あなたが見たいと言っていた私の未来の姿を
何一つ見せられないまま
夏の暑い暑い夕暮れにあなたは去って行った
もっともっと話したいことがあった
もっともっと行きたいとこがあった
もっと沢山のことをしていけると思っていた
ちいさな箱に収まったあなたすらもう少しでこの家を去ってしまう
焼けた熱い風とちいさく爆ぜる甲高い音
白と銀の部屋の真ん中にあなたは横たわっていた
前の晩の白く美しい衣装も
瑞々しく香り高い桃も
埋もれるくらいの紫色の花も
もう跡形も無く消え去っていた
一晩中あなたも前で尽きない話をしていた
代わる代わるお香を焚きながら、あなたに話しかけた
笑い話も思い出話も悲しい話もたくさんした
もっともっと、もっと、

いつかは来ると解っていても
まだ早いじゃないかと悪態をつきたくなる
何時来たってそうなのだと解っていても
辛いことに変わりがない
別れに適した日などない
いつだって別れがたい
愛しければこそ別れがたい
あなたが愛しいからこんなにも悲しい

あなたの前に佇んで、私はいつも誓う
きっと忘れないと
いつかこの家の誰かが許しても
私は絶対に忘れないと
あなたの恐れを恐怖を悲しみを忘れやしない
いつかそれを払拭する
跡形も無く払拭して
いつかあなたに会える時もう大丈夫だと安心させたい
来世を信じていて
繰り返させやしないから
きっと果たしてみせる
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